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GA4のイベントとは?種類・設定方法を解説!

INDEX
GA4(Google Analytics 4)では、ユーザーの行動を「イベント」として計測する仕組みになっています。
「ページを見た」「ボタンをクリックした」など、ユーザーがサイト内で起こすすべてのアクションは イベントとして記録されます。
この記事では、GA4の「イベント」とは何か?どんな種類があるのか?設定方法などを解説します。
イベントとは?
GA4では、ユーザーのアクションごとに「イベント」としてデータが記録されます。
「サイトに訪問した」「ページを閲覧した」「ボタンをクリックした」などなど、、、ユーザーのあらゆる行動が「イベント」として扱われます。
イベントは「イベント名」と「パラメータ」でできている

- イベント名:どんなイベント(アクション)かの名前
- パラメータ:イベントの補足情報で、イベントごとに紐づけて計測される
イベントは3種類
GA4のイベントには以下の3つのタイプがあります。
- 自動収集イベント:GA4で自動収集するイベント
- 推奨イベント:GA4側で事前に定義されている推奨イベント(設定必要)
- カスタムイベント: 自分で自由に設定して作成するイベント
1. 自動収集イベント
GA4がデフォルトで自動的に収集してくれるイベントです。基本的なユーザー行動はこれでカバーされます。
イベント名 | 計測タイミング |
---|---|
session_start | サイトに訪問した時 |
first_visit | サイトに初めて訪問した時 |
page_view | ページが読み込まれた時 |
scroll | 画面を90%以上スクロールした時 |
click | 外部リンクをクリックした時 |
file_download | ファイルをダウンロードした時 |
などがあります。
2. 推奨イベント
デフォルトでは計測されないため設定が必要になるイベントです。
特にECサイトやログイン機能のあるサイトでは、「推奨イベント」を使うことで、より詳しくユーザー行動を把握できます。
イベント名 | 計測タイミング |
---|---|
login | ログインした時 |
view_cart | カートを閲覧した時 |
add_to_cart | カートに商品を追加した時 |
purchase | 購入手続きを完了したとき |
などがあります。
3. カスタムイベント
オリジナルのイベントを作成したいときは「カスタムイベント」を使います。
例えば、『お問い合わせ完了(お問い合わせ完了ページの閲覧)』をカスタムイベントにしたい場合は、以下のように設定します。
【例】「お問い合わせ完了」イベントを作成する手順
1:設定→イベントをクリック

2:イベントを作成をクリック

3:作成をクリック

4:条件を設定する
以下は「お問い合わせ完了ページを見たら、contact_complete
というイベントを発火させる」例です。
① カスタムイベント名:任意 (ここではcontact_complete)
参考:アナリティクスヘルプ(イベントの命名規則)
② イベントの発火条件を設定する
パラメータ | 演算子 | 値 |
---|---|---|
page_location | 次を含む |
|
original_event | 次と等しい | page_view |
③ 『ソースイベントからパラメータをコピー』にチェック
④ 作成をクリック

5:完了

「ソースイベントからパラメータをコピー」
設定時に「ソースイベントからパラメータをコピー」というチェックボックスがあります。
このオプションをオンにすると、元のイベント(ソースイベント)で送信されたパラメータが、新しいカスタムイベントにも引き継がれるようになります。
- チェックON → パラメータがそのままコピーされる (例:ソースイベント:
page_view
/ パラメータ:page_location
,page_title
,language
など。これをカスタムイベントにしたとき、そのまま全部引き継がれるから、データが豊富。) - チェック OFF → 手動でパラメータを設定要(スッキリしたデータ設計が可能)
チェックをオン | チェックをオフ | |
---|---|---|
ソースのパラメータ | 自動でコピー(元のイベントと同じパラメータが全部入る) | コピーされない(パラメータは自分で追加しないと空になる) |
カスタムな制御 | 難しい(余分なパラメータも付いてくる) | 自由にパラメータ設計可能 |
主な用途 | 名前だけ変えて追跡したい時 | 別目的で再構成したい時 |
目的 | とりあえずすぐ動かしたい | データ設計をきれいにしたい/分析しやすくしたい |
補足
▼Google タグ(gtag.js)または Google タグ マネージャーを使って推奨イベントとカスタム イベントをウェブサイトに設定する方法についてはこちらをご参照ください!
まとめ
GA4では、ユーザーの行動はすべて「イベント」として捉えられます。
デフォルトで取得できるものもありますが、必要に応じて推奨イベントやカスタムイベントを設定することで、より正確な分析が可能になります。
まずは自動収集イベントの把握から始めて、必要に応じて「お問い合わせ完了」や「資料ダウンロード」など、自社にとって重要なアクションを計測できるようにしていけたら分析が深まると思います!